身近にありすぎて普段はあまり気にしない部屋の中の木の存在。
日本人は生まれたときから木製のインテリアの中で育ってきたと言っても言い過ぎではないはずです。
そんな影響は知らず知らず私たちの中にごく普通、当たり前のものになっていて、その環境から離れた時にはじめて自分の中の木のインテリアの影響を感じるものです。
学生時代に都会の小さなワンルームでの一人暮らしをした際、部屋は真っ白のクロス張り、わずかな家電とカラーボックス、小さなテーブルひとつだけの家具という部屋での毎日。
長期休みの時に数ヶ月ぶりに帰った木の柱や天井といった和室の実家はとてもほっとして、白い壁に囲まれた小さな部屋の圧迫感から解放され、木の温かさと癒しの効果を想像以上に感じて驚いたほどでした。
木はインテリアとして室内のさほど大きな面積を占めていなくても自然の温かさや息づかいを感じさせ、人を気づかないうちに癒しているのだと実感したものです。
最近は和室の部屋も少なくなりましたが、畳のない洋風のライフスタイルになっても日本人が木のぬくもり・温かさをインテリアに求める気持ちは変わりません。
ナチュラル素材のテーブルや椅子、部分的に木の質感を生かした壁面や扉の面材としてなど、都会風で行けばウッドブラインドなどもありますが、使い方は違ってもこれからもずっと日本の家には木のインテリアが生き続けていくことでしょう。
PR